2010/07/24

8月18日(日)

13:00~                                                                            
詩劇的朗読「こころの駅」

「道奥本線」  松尾正信
 何処から来て何処まで行くのか、何時から何時まで、と長旅を共にしているはらからに尋ねるまでもなく、ひととせ後の再会を喜び合えるのも只今「こころの駅」に降り立ったから。
 さて、二枚目の佇まいながら、たそがれ間近の景観は廃墟として我等が文明の末路を明示しているのであろうか。「それだけではない」と此の舞台に役者は揃って宣ふからには、無人駅等ない。

松尾正信 Matsuo Masanobu
絵が変わった。
ホネだけに成っても
一行を誌すのが詩人だと、云う
ウタが聞こえている。
ー神戸御影町、出身ー
光が彩りを奏でる時である


襲田美穂 Osoda Miho
栃木県出身。 オーストラリアで舞台表現に出会い、大野一雄舞踏研究所にて舞踏を学ぶ。国内外で公演、多ジャンルの作家とのコラボレーションも多い。昨年の『かさねがさねの想い』出演に引き続き、今年は、現地を見て感じた様々な想い、特に、天から見守ってくれている、あたたかさや慈しみを身体に宿して、舞いたいです。


小森俊明 作曲家 編曲家 ピアニスト
あの喪失はあまりにも大きく、紡がれてきた物語はあまりにも人間的だ。今まで幾度か災後の想いを音符に託してきたものの、言葉には到底託せない。それでも、この公演への参加を、復興途上の地、ならびに人々を未来進行形で眼差す為の縁としたい。/(略歴)東京藝術大学を経て同大学院修了。作品は国内外で演奏されている。http://komoritoshiaki.com/


佐々木久美子 Sasaki Kumiko 
きっと皆さんもそうであるように、2011年3月11日を境に私の生き方は大きく変わりました。嘘がつけなくなったのです。それは、日常生活も舞台も同じです。そして日々自分の思ったことが実現しています。今日も私の思った通りに実現するでしょう。
TheatreGroup"OCT/PASS"在籍。お話しの会「がじゅまるの樹」主催。女優。


しのくに 音楽ユニット
色メガネをはずし、ただただ感じる。むずかしいことだけど常にそうありたいと思っています。こころの駅、どんな色がかさなり合っているのでしょうか。流れる音を紡ぎます。
http://www.shinokuni.com/

※美術スタッフ
「山の神」面・門馬加奈、胴衣・伊東亜沙子

13:50~                                                                             
劇団仙台ローズ 
「おんなたちの見た3.11〜被災者の見た東日本大震災〜」

 
【演目紹介文】
劇団仙台ローズでは、被災直後から復興支援のための活動をおこなってきました。現在は、被災者として内側からの目で観て・感じたものをミュージカルや朗読会などにして、全国で公演を行なっております。今回は「南三陸町からの手紙」の朗読を致しますので、ぜひ「あの時」を感じていただければと思います。

三谷青子
劇団仙台ローズ代表。震災で活動停止状態だった劇団を立て直し、舞台「三月革命」を演出家の渡邊八房と共に企画した。様々なボーカリストから指導を受け、現在は舞台の歌唱担当として欠かせない存在となる。特に代表曲「帰郷」は、横浜公演でも熱唱されるほどとなった。代表作「三月革命」三島典子役

佐藤優花
劇団仙台ローズ創設メンバー。ヒロイン役からコメディエンヌまでこなす。近年は朗読劇などで県外の活動が多い。東日本大震災では実家が沿岸部にあった為、全壊。肉親を失うも被災者としての想いを語りついでいこうと関連した舞台に積極的に参加する。代表作「天国と地獄」マリア役「京都狂乱」安倍宿禰晴明役

【劇団プロフィール】
劇団仙台ローズは、探偵小説家・故渡辺啓助氏のもとで活動していた渡邊八房が、「市民ミュージカルのための団体を作ろう」と2007年に設立。これまでに20本近くもの上演を行なっている。近年は東日本大震災は、被災者の視点から表現するべきだと、舞台「三月革命」を上演。2013年には横浜公演を行い、年末には名古屋公演を予定している。

14:40~                                                                        
松岡万希(ソプラノ)・髙橋 侑子(ピアノ)
「歌に想いをよせて」

松岡万希 MAKI MATSUOKA
 神戸市出身在住のソプラノ歌手。京都市立芸術大学卒業、東京藝術大学大学院オペラ専攻修了。リサイタル、オペラ、コンサートソリストとして各方面で活躍中。阪神大震災を経験、東日本大震災以降、髙橋侑子氏と共に各地を歌で繋ぐ活動を広げる。8月19日仙台市シルバーセンターにてコンサート開催予定。

髙橋 侑子(たかはし ゆうこ)
宮城県出身。
京都市立芸術大学音楽学部作曲専攻卒業。
「邂逅Ⅲ」は松岡万希によって、京都、神戸、東京、宇都宮、など各地で演奏される。現在、作曲活動のほかオーケストラアレンジやコンサートなどの伴奏も務める。6月まで河北新報夕刊のまちかどエッセーも執筆。


15:30~                                                                           
《仙台市震災メモリアルプロジェクト》
「伝える学校」オープンスクール

9月から、仙台市とMMIX Lab、20世紀アーカイブ仙台、RE:プロジェクトの協働事業による〈市民ひとりひとりが震災メモリアルを考える〉ためのプロジェクト「伝える学校」が始まります。
この日はプレ講義を開催し、作品を前に「震災を伝えること」について会場の皆さんと一緒に考えます。
主催:仙台市市民協働推進課

ゲスト:
村上タカシ(伝える学校専任講師/一般社団法人MMIX Lab)
佐藤正実(伝える学校専任講師/NPO法人20世紀アーカイブ仙台)
加川広重(アーティスト)

申込不要/直接会場へ
問合せ:仙台市市民局市民協働推進課
電話:022-214-8002/メール:sim004100@city.sendai.jp

「RE:プロジェクト」とは
東日本大震災により被害が甚大で居住が困難となっている地域を対象に、その地域に根付いてきた暮らしや文化、伝統を地域住民のオーラルヒストリーからあぶり出し、可視化する事業。フリーペーパー『RE:プロジェクト通信』の発行や、地域の思い出とともに食文化を振り返る「オモイデゴハン」等に取り組む。[主催:仙台市、(公財)仙台市市民文化事業団]


村上タカシ:国立大学法人宮城教育大学     
2009年各種メディアを融合させ、アートと地域を結び創造的芸術活動を行う団体「MMIX Lab」を発足。震災以降、津波でねじ曲がった公共物等を残し震災を後世に伝える「3.11 メモリアルプロジェクト」を仙台市と協働で展開中。http://mmix.org

佐藤正実 NPO法人20世紀アーカイブ仙台  
2009年6月に設立したNPO法人。大正・昭和時代の仙台を伝え、映像・写真・音楽を記録保存し、後世に残すことを目的とする。
震災後は市民とともに「3.11震災アーカイブ活動」を開始。2012年3月震災記録集「3.11キヲクのキロク」発刊をはじめ、Web、ポスター等で震災の可視化や、写真をもとにした公開サロンで後世に残す活動に取り組む。

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